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MIRACLE 846

間接加熱方式は工業的に広く利用されており、100℃以上にも昇る高温間接加熱を行う場合には、熱伝導媒体
として鉱物油を使用すると非常に有利です。しかしこの場合、高温で使用する熱媒体油としては十分な注意を
払って使用寿命の長いものを選択することが必要です。
MIRACLE 846 (B) HTO は、各種間接加熱装置に適するように開発した低粘度石油系熱媒体油であり、その優

れた温度-粘度特性によって、高度の熱伝導性と広い温度範囲にわたって安定した諸性状を有しています。
日本国内外において長年にわたり多くの使用実績があり、好評を得ております。

製品性能と特徴

● 広  い使用温度範囲
MIRACLE 846 (B) HTO は、-10℃でも液状であり、低温下で密閉する場合にでも、特別な配慮を行う必 要がありません。また極端な高温で使用する場合で も、MIRACLE 846 (B) HTO の蒸気圧は大気圧以下 であるため、蒸発その他の問題が殆んど起こりませ ん。従って、気相熱伝導媒体の時のような高圧の配 管や熱交換器を使用する必要がありません。

● 酸  化安定性
油が空気中の酸素と反応すると、不溶性の不純物と ともに酸性物質ができます。この酸化作用は温度が 高くなると激しくなり、油の粘度が次第に高くなりま す。MIRACLE 846 (B) HTO は、高度精製鉱油を使 用していますので酸化作用に対して安定した性質を 有しております。しかし高温になると鉱油の酸化が早 くなるため、加熱装置を密閉して、油に触れる空気を できるだけ少なくすることが必要です。

●熱安定性
鉱油を過熱すると分解し易くなり、揮発性のガスや 不溶性の沈殿物ができてきます。MIRACLE 846 (B) HTO は強い熱安定性を持っており、油温が 290℃になってもその分解作用が少く、適当な循環 を行えば長期にわたって使用することができます。MIRACLE 846 (B) HTO についは、境膜温度が 340℃を超えないよう油の流速を加減する等の工 夫が必要です。